社団法人 横浜青年会議所
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理事長所信
矜持
2010年度社団法人横浜青年会議所
理事長 横尾典克
基本理念

人に優しくなる心 人に厳しくなる心
  人を愛する心を持つ人に
  「道心」を忘れる事なく、
  人の道を貫く事が、この街を優しく、元気にさせる。
  人の集う街「横浜」を目指して。

基本方針
【1】ひとづくりは「心」から
【2】人の集う街「横浜」の最終章
【3】開国の地「横浜」から元気発信!
【4】集え横浜を想う同志たち
【5】おもてなしの心を日本へ、世界へ
【6】変革こそ組織力強化


はじめに
政治・経済が混沌とする中、アメリカで起きた政変の風。事由は異なるものの、時を同じくして、日本にも吹いた。
「普段囲われた社会の中で、全てが決められた時間の流れで時が過ぎて行く、一度は多くの不平やわだかまりから状況を変えようと環境の変化を望んだが、社会や周囲の環境の状況から、枠を超え新しい環境を切り開く事無く、問題も解消出来ずに、結局は現状維持を選ぶ事になる。」以前読んだ書の中にこのような一節があった。
日本に吹いた政変の風は、日本国民がそれまでの枠を超え、多くの変化を求めた決断をした結果である。しかし決断をした以上、その決断に責任を持ち、我々が理想とする社会を創り出さす為に歩を前に進めなければならない事を決して忘れてはなりません。

横浜青年会議所は60年の歴史の中で、数々の経済状況を経験し、その時代背景を下に、市民球団誘致から始まる横浜スタジアムの建設、赤レンガ倉庫の商業利用等、多くの経済的事業を発信し実現させる事で、横浜市発展の為の重要な役割を果たしてきました。強い志と揺ぎ無い目的意識を持って臨む事が出来た証を我々は誇りに思うべきです。我々の住む街「横浜」で、地域社会に根ざした活動を主に、多くの情報、事業や運動を発信できる団体は横浜青年会議所を置いて他に無いことは我々の自信であり誇りであります。先人が作り上げた多くの事業はその各地域で確実に根付きを見せています。この培われてきた財産を如何に継承し、我々が自らも進化をさせ、来る60周年に向け何が出来るかを今問われているのです。


ひとづくり 横浜の未来を担う人材
我々日本人は、基より精神的な繋がりを重要視し、道理・道徳に基づいた意識、すなわち「道心」を重んじてきました。我々が私利私欲に走る事無く、社会に貢献する事でいずれ自らに還元されると二宮尊徳も説いています。この「道心」を横浜青年会議所が守り続け、次の世代へと語り継ぎ、その組織の根幹を更に強固なものに進化させなければならないと考えます。
人の伝達手法は話す事だけではなく、「心」を持って伝える事は元来人間が持って生まれた素晴らしい能力であると感じています。しかし残念ながら、最も尊ばれるべきものであるのにも関わらず、我々は戦後目覚しい経済発展を遂げながら、バブル経済成長をピークに、個を選び、物質的自己満足を追求し始めるのです。その変わりゆく過程の中で、家族の団欒は無くなり、家族全員で一緒に、母の手料理を囲んだ食卓などと言う姿は遠い昔のように過ぎ去って行ってしまったのです。そしてバブルという幻想が終わった時、日本人は心によるコミュニケーションを取り戻せなくなったのかもしれません。しかし日本人は決してこの能力の大切さを忘れた訳ではなく、従前とどこかに持ち合わせているにも拘らず、それを表現する力や伝える力を失いつつあるのです。誰もが未来を託す世代に教える事、伝える事の大切さを理解していながら、思うように出来ていない現状に目を向ける必要があります。地域社会の中で、如何に正面から向き合い、心に問い掛け、道を外れる事無く行動する事の大切さに気付いた時、その地域に暮らす子ども達に「人の道」を示せるのだと考えます。自己中心主義的な考えが蔓延る今、家族や地域社会の中で道徳心を育む事の重要性を再認識し、今まで我々が行ってきた「はまっ子スクール」の対象を青少年に拡大し、優しい心を育み、強い信念を持ち合わせる為に共に学び、共生の重要性を理解する事の出来る次世代育成を目的とした青少年育成事業を提案して行きたいと考えます。
また、各々の立場の中、第一線で活躍をしている我々メンバーも、自らが「人の道」を示す事の出来る存在になるべく自己開発をし、その存在価値を更に高める事が重要です。今以上に自らの持つ能力を発揮し得る個人に変化し、質を高めて行く為の会員研修は必要不可欠であり、真のリーダーとしての規範意識向上、真のリーダー育成を強く求めて行きたいと考えます。青年会議所メンバーのみならず、共に横浜を愛する人々を巻き込みながら、今この横浜が求めるリーダーに必要な内面的要素を追求し、資質研鑽をする事で物質的・経済的価値基準から脱却させ、豊かな想像力と心ある判断力を持つリーダー育成を提唱します。また、地域に誇れる光明たる人材や団体の発掘に努め、その活動を広く横浜の地に知らしめて参ります。


まちづくり 道心に基づく地域コミュニティーの復活
「この街に暮らせて良かった。」と、心から感じていますか?街の表情はそこに暮らす人々を強く映し出しています。阪神淡路大震災の際、私は当時現地で働く一企業人として被災した。多くの人は住む場所を失い、企業はその機能を果たせなくなり、行政は対応の遅れを指摘され、町には不満と恐怖心が蔓延していました。そんな環境の中でも、「心」を持った人々が復興に向け立ち上がり、手を取り合うことで地域コミュニティーが復活し、優しい心が徐々に溢れ、感謝する心、信頼する心を取り戻していったのです。我々が目指す街には笑顔が溢れ、人々が集い、お互いに尊重し合いながら暮らすことの出来る街。決して殺伐としているのではなく、ぬくもりを感じ、子どもたちが安心して暮らせる街です。優しく元気な街には人が集い、集うことで企業が成長し、街が大きく発展します。そこに集う人々の道心に基づく地域コミュニティーの復活こそが重要であり、ハード面が先行して成長を成してきた横浜の欠けている点であります。道徳と経済の融和が「ひとづくり」から始まる「まちづくり」を実現すると考えます。2010年はこの「ひとづくり」からはじまる「まちづくり」のキーワードを誰もが生活をしてゆく上で欠かす事の出来ない「食」とし、地域コミュニティーの復活、国際貢献、環境問題、産業や経済の新たな取り組み等を創造し、10年前に提唱された中長期ビジョン「ひとの集う街横浜」の集大成として「まちづくりフォーラム」を開催致します。多角的に人の為に設計される「まちづくり」を考える事は持続可能な社会創造に繋がり、地域を活性化させ、安心して暮らす事の出来る街を実現させる事が出来、強いては横浜経済活性化にも繋がるものと確信します。
2010年で15回目を数えるサマーコンファレンスでは、横浜の地から青年会議所が、日本全国に対して、横浜の市民に対して問題提起を発信する格好の場であり、我々が横浜で開催する意義を十分に認識し、今まで以上に横浜市・横浜市民に対し、しっかりと日本青年会議所が発信する運動を伝えて行く使命を担っています。この横浜が心通う街に変貌を遂げていく為に、我々の運動を広く市民に伝播して参ります。また、今回横浜で開催されるAPECでは、地域経済活性化に関して議論が交わされます。地経域済の一役を担う我々青年会議所が行政と市民と共にコンベンションシティー横浜を国内外に発信する協力を惜しみません。


横浜開港祭 開国の地から全国に誇れる祭りの実現
安政5年に横浜の港が開港されたのは、単に横浜港が開かれたと言うだけではなく、日本国が開かれたと認識をしています。この開国の地で「横浜どんたく」として規制緩和を目的とし始まった横浜開港祭はその趣を変化させ、市民に愛され、市民が楽しめる祭りとして29回を迎える、横浜で開催されるイベントの中心的存在に成長してきました。市民が参画できるイベントへと変貌を遂げては来ているものの、さらに多くの市民が参画し、共に汗を流して涙できる「市民祭」としての位置付けにする方向性を明確に打ち出すことが今求められています。
2011年に30回の記念祭を目前に控え、市民に愛され、全国に誇れる祭りの実現を目的として、今後の横浜開港祭を永続的に支援して頂ける協賛企業を今まで以上に募る事や市民を巻き込んだ協賛活動を実践し、市民意識変革をもたらす事は急務であり、今後の横浜開港祭の在り方を左右するものであります。また、市民が参加するだけでなく、参画出来得る手法を実践し、市民ボランティアを巻き込んだ企画運営をするイベントを増やす事が「市民祭」への移行の鍵となります。そして、横浜開港祭が横浜で開催される不動の中核イベントとして全国に誇れる市民祭になる為に徹底した広報活動をする事で、市民の参画促進を図ると共に、横浜が全国に誇る祭りとして周知して参ります。
前述の通り、横浜開港祭がこの横浜にとって如何なる存在で、今後どの方向に進むべきかを今検証すべき時期に来ていると強く感じます。将来の横浜開港祭の在り方を再検証し、今後の横浜開港祭を更に横浜の街に、市民必要な横浜の祭りとして成長させる方法を検討して参ります。


会員意識 強固な友情の実現を目指して
横浜の街の景観やそこに集う人々の思考が時代と共に変化する事で、青年会議所が発信する事業も変わりつつあります。勿論、この変化はその地域が欲するニーズの変化に伴い変わり行くものであることは容易に想像が出来ます。しかし、発信している事業の「質」を問うた時、我々は今の質に満足してはいけないのです。横浜経済七団体の一員として、青年経済人の代表として、歩を進めてきた青年会議所は、時を重ねるごとにその様相を変えてきています。多くのメンバーが経営に携わり、経済環境的には恵まれていた時代から、経済環境が整わなくとも、その地域を活性化させようと強い志を胸に秘めたメンバーが増えてきている事は、横浜青年会議所の財産であり、他団体では実現し得ない誇りでもあります。しかし、慣習や慣例で縛られている今の横浜青年会議所が大きな変化に向っていかなければ、この「まちづくり」「ひとづくり」を基本理念に持つ団体は、その存在価値を薄めてしまいます。また、会員数の減少や活動したくとも出来ない状況のメンバーが年々増加している事も、青年会議所の形骸化に拍車を掛けていると感じています。会員拡大の手法はここ数年大きく変化していますが、より良い手法を研究し、同じ志を持った方々が入りやすい環境を整える必要性に迫られています。時代背景や経済環境に左右される事無く、我々が愛するこの横浜を、より豊かで、より明るい、笑顔溢れる街にするべく、仲間を会に招き入れる事の重要性を伝え、LOM事業として会員拡大を行って参ります。そして、様々なきっかけで青年会議所の門を叩かれた方々が、青年会議所の歴史やその志を同じ目線で共有できるオリエンテーションを実施する事で青年会議所活動を理解し、我々の暮らすこの横浜の為、横浜市民の為に何が出来得るのか、何をしなければならないかを自らが考え行動できる質の高い会員を育成するシステムを構築する事は、将来の横浜青年会議所の財産になると確信致します。
また、青年会議所活動を行うに当っては、多くの人の理解と協力の上に成り立っている事を、メンバーが再認識しなければなりません。家族の理解、会社の理解と協力なくして我々が青年会議所活動をする事は出来ないのです。自らの周囲からサポートをされているからこそ、青年会議所活動が出来る事を忘れてはなりません。大切な何かを犠牲にして青年会議所活動をする事は決して誇れる事ではないのです。この事を理解した上で、会員ひとり一人が義務と感じるのではなく、権利を行使する意識を高めて行く事が求められています。凛とした例会の開催は当然の事ながら、そこでの気付きを会社や地域に還元する事を忘れてはなりません。確かに時間は作るもの、ちょっと無理して、と誰もが今まで青年会議所活動を行って来ました。しかし、度の過ぎた活動はただのJCごっこでしかないのです。家庭や仕事があって、初めて充実した青年会議所活動が出来るのです。家庭の理解を得る事は我々にとっては最大の味方を得る事であり、会員相互の交流を深める事は、互いの思想や立場を理解できる最良の方法であると思います。この機会を可能な限り提供し、会員意識向上と会員相互の絆の強化を図ってまいります。


おもてなしの心 横浜人の優しさと強さの表現
「与えなさい。そうすればあなたがたにも与えられる。」(ルカによる福音書の第六章三十八節)と言う言葉を以前に聞いた事があります。この言葉こそ我々の目指す「おもてなしの心」ではないでしょうか。他人を活かし、自らも活きる事こそが奉仕の原点であり、神髄であると考えます。優しさと強さを持って人に接し、おもてなしの心を表現する事が出来る団体であるからこそ、他団体に類を見ない結束力がそこに存在するのです。
今までに横浜青年会議所の培ってきた、国際青年会議所、日本青年会議所との歴史を継承し、更に強固なものへと進化させ、LOMとNOMとの関係を築いて参ります。また、神奈川ブロック協議会の悲願であった全国大会が45年ぶりに神奈川・小田原の地で開催されます。神奈川ブロック内でのリーディングLOMとして、全国大会小田原・箱根大会を全面的に支援させて頂くと共に、横浜のシティーセールスへも繋げて参ります。横浜人としての優しさと強さを日本に、世界に発信しようではありませんか。横浜の存在意義をメンバーに伝えるためにも、率先して行動する事を約束します。


組織力 みらいの創造に向けた変革の実行
60年と言う歴史を刻む中で築きあげてきたこの組織の素晴らしさは、誰もが認めるものであり、その基盤は柔軟性を持ちながら確固とした理論に裏付け持っている事に起因します。一方で近年青年会議所を取り巻く環境の変化は公益社団法人格への移行、それに伴う公益性を踏まえた運動発信や情報公開など、根幹から見直すべき事案を抱えているのも事実です。本来の青年会議所の在り方を再検証しつつ、時代に則した青年会議所を模索し、外部組織との連携を推進する事で横浜青年会議所の立場を高め、より発信性の高い広報を展開する事は、組織力の強化にも繋がるものと確信しています。真剣に取り組むべき課題を先送りする事無く、未来の横浜青年会議所の理想の姿を想い浮かべ、組織の根幹を固める事を目的とし組織力強化を図ってまいります。


結びに
横浜青年会議所の門を2000年に叩いてから、10年間、色々な場面で数え切れぬ方々に支援や助言を頂き、多くの事を学ばせて頂いた事は私自身の掛替えの無い財産です。言うまでもなく、青年会議所は奉仕・修練・友情を三信条とし運動をしています。青年会議所の本質を見誤ることなく、未来の子どもの笑顔を思い浮かべた時、自分たちがやるべき事が見えてくるはずです。人を思いやる優しさ、厳しさを忘れる事無く、共に汗し、涙し、時にはぶつかり合いながら、より魅力的で、安心して住む事が出来る街「横浜」を創造したいと考えています。
2011年に横浜青年会議所創立60周年を迎える今こそ我々が具体化し、解決すべき多くの問題に目を向け、果敢に挑戦をし、横浜青年会議所一丸となって、大好きな横浜の為に、自信と誇りそして「道心」をもって新しい1ページを共に描こうではありませんか。


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